オイル・パニック(読み)おいるぱにっく

世界大百科事典(旧版)内のオイル・パニックの言及

【石油危機】より

…さらに価格の高騰は,(1)インフレの加速化,(2)石油輸入支払代金増加による海外への所得移転の増大→国内需要の減少→不況・失業,(3)国際収支の悪化,といういわゆる三重苦(トリレンマ)をもたらすことになる。第1次石油危機における石油供給の量的削減は,事後的にみればそれほど大きくはなかったが,石油は安価で量的にも必要なだけ供給されると安易に信じ込んできた日本を中心とする石油輸入国側に,石油パニック(オイル・パニック)というべき事態を発生させた。日本では,政府によって11月以降,11業種に対する電力・石油の10%供給削減措置,民間へのエネルギー節減要請(マイカー自粛,ネオン中止,テレビ放映時間の繰上げ等),三木武夫副総理を政府特使としてアラブ各国に派遣(非友好国扱いから友好国扱いにしてもらうため)等の措置がとられた。…

※「オイル・パニック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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