オオハサミムシ(読み)おおはさみむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオハサミムシ」の意味・わかりやすい解説

オオハサミムシ
おおはさみむし / 大
大鋏虫
[学] Labidura riparia

昆虫綱ハサミムシ目オオハサミムシ科の昆虫。世界各地に分布し、日本では河原海岸の石やごみの下などにみられる。体長25~30ミリメートルで、体は赤褐色ないし暗褐色、とくに後頭部左右の前ばねの合わせ目付近は赤みが強い。後ろばねは乳白色、短翅(たんし)と長翅の2型がある。尾端のはさみは左右相称で、雄のはさみの内縁中央付近に歯が1個ある。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオオハサミムシの言及

【ハサミムシ(鋏虫)】より

…ヨーロッパハサミムシForficula auricularia(英名European earwig)は,果実などを加害する重要な農業害虫であるとともに耳の穴に入ったりする衛生害虫でもある。日本では,オオハサミムシLabidura ripariaが稚蚕を捕食または傷害を与えたりするとの報告があるが,重要な害虫には至っていない。【西川 勝】。…

※「オオハサミムシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android