オキーチョビー湖(読み)オキーチョビーこ(英語表記)Lake Okeechobee

改訂新版 世界大百科事典 「オキーチョビー湖」の意味・わかりやすい解説

オキーチョビー[湖]
Lake Okeechobee

アメリカ合衆国フロリダ州南部の湖。面積約1800km2。幅40km,長さ55km。最深部は4.6m。合衆国南部では最大の淡水湖。キシミー川が北から注ぎ,湖水はカルーサハチー川を経てメキシコ湾に流出するが,雨季には周辺部に水があふれ,洪水を引き起こすことが多い。洪水防止と湖の南側に広がるエバーグレーズ湿地干拓のために多くの排水路が建設された。しかし,この結果,オキーチョビー湖からエバーグレーズに流出する水の量が減り,エバーグレーズには塩水化や生態系の破壊という問題が生じてきた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オキーチョビー湖」の意味・わかりやすい解説

オキーチョビー湖
オキーチョビーこ
Lake Okeechobee

アメリカ合衆国南部最大の湖。フロリダ州,ウェストパームビーチの西北西約 60kmに位置する。湖岸周囲 217km,面積 1800km2,平均水深 2m,最大水深 45m。エバーグレーズ湿地帯の北端にあたる。 1917年,大西洋岸のスチュアートから,この湖を経てメキシコ湾にいたる 250kmの州横断水路が完成。水位調節と水上交通,レクリエーションに使われている。南岸は野菜とサトウキビ栽培地,西岸と北岸は放牧地として利用され,湖では漁業も行われる。湖岸周辺には,パホーキ,ベルグレード,レークハーバー,クリウィストン,オキーチョビー,カナルポイントなどの町がある。

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