オコタンペ湖(読み)おこたんぺこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オコタンペ湖」の意味・わかりやすい解説

オコタンペ湖
おこたんぺこ

北海道南西部、支笏(しこつ)湖の北部にある湖。恵庭岳(えにわだけ)北西麓(ろく)の火山堰止湖(せきとめこ)で、支笏洞爺(とうや)国立公園の一部。湖面標高572メートル、周囲5キロメートルの小さな湖であるが、エゾマツトドマツ原生林に囲まれた高山湖の趣(おもむき)が強い。支笏湖畔から展望所までは自動車道があるが、オコタンペ湖周辺の森林は、森林生態系保護地区に指定されており、許可なく立ち入ることは禁止されている。冬は積雪のため交通が途絶する。

[奈良部理]

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デジタル大辞泉プラス 「オコタンペ湖」の解説

オコタンペ湖

北海道千歳市北部、恵庭岳の西山麓に位置する湖。周囲5キロメートルほどの堰止湖で、支笏洞爺国立公園特別保護地区に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内のオコタンペ湖の言及

【恵庭岳】より

…標高1320m。支笏湖をはさんで南東岸の風不死(ふつぷし)岳(1103m)と相対しており,西麓にはオコタンペ川をせき止めてできたオコタンペ湖がある。支笏カルデラの外輪山上に噴出した成層火山であるが,溶岩流が多く火山砕屑物(さいせつぶつ)が少ないため山体は急峻で,頂上の北東側に噴気をあげる爆裂火口がある。…

【支笏湖】より

…湖畔~ポロピナイ間の湖岸を通る支笏湖道路は千歳と札幌を結ぶ迂回路となっており,恵庭岳の湖岸部を除けば,ほぼ湖岸を走る一周道路がある。なお恵庭岳西麓,支笏湖の北東岸から3kmの位置に堰止(せきとめ)湖オコタンペ湖がある。湖面標高は支笏湖より約300m高く,西側一帯は針広混交の原生林で特別保護地区に指定されている。…

※「オコタンペ湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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