オトメギキョウ(乙女桔梗)(読み)オトメギキョウ(英語表記)Campanula portenschlagiana; Dalmatian bellflower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オトメギキョウ(乙女桔梗)
オトメギキョウ
Campanula portenschlagiana; Dalmatian bellflower

キキョウ科多年草で,クロアチア共和国ダルマチア地方原産。草丈は 10~15cm。茎は多数密生し,やや長い葉柄のついた小さな丸い葉が互生する。葉縁には鋸歯がある。花は狭鐘形で,茎頂横向きにつく。花冠の長さは約 2cm。普通は紫青色であるが,まれに白花もある。カンパニュラ (ホタルブクロ) 属のなかでは,鉢花として最もよく栽培される種の1つで,ベルフラワー呼称で流通することが多い。地植えにしたり,ロックガーデンにも利用される。真夏は風通しのよい半日陰でなるべく涼しく管理し,秋に株分けをしてふやす。凍結しない程度で越冬する。

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