オロシ(読み)おろし

デジタル大辞泉 「オロシ」の意味・読み・例文・類語

オロシ(Orosí)

コスタリカ中央部の町。首都サンホセ南東約30キロメートル、レベンタゾン川が刻むオロシ渓谷に位置する。同国有数のコーヒー産地として有名。

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改訂新版 世界大百科事典 「オロシ」の意味・わかりやすい解説

オロシ (おろし)

日本音楽,芸能の用語。(1)能や長唄打楽器の手組の一種頭組(かしらぐみ)から(じ)へ移るために打つ手組。同じ性格の手組を〈オロシノ類〉と呼ぶが,これを単にオロシともいう。(2)能の舞事(まいごと)の楽句名。舞の進行に区切りをつける〈〉のあと,基本である〈地〉に移る前に置かれ,テンポをゆるめて変化をつける部分。笛は〈オロシノ譜〉と呼ばれる特別な旋律を奏し,打楽器もオロシノ類を打つ。ただし,舞の最終節や,〈急ノ舞〉などの急迫した性格の舞事には,この楽句は置かれない。(3)長唄の囃子事の一種。能管小鼓・大鼓で奏する場合と,太鼓の加わる場合がある。合戦や立回リなどに用いられる。また,太鼓・大太鼓を加えて,舞踊物で人物がかけ出してくる場面にも用いる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オロシ」の意味・わかりやすい解説

オロシ

義太夫節の節章の一つ通常,記譜は「フシ」とする。情を強調する荘重な文章につけられ,大オトシに次ぐ重厚な旋律。主として時代物に用いられる。大序 (全段発端) のオロシは特に大オロシといい,長くゆったりとしたもので,これに限り「オロシ」と記譜する。オロシによく似た曲節にオロシカカリがあるが,オロシほど重くない。

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