20世紀西洋人名事典 「オー ヘンリー」の解説
オー ヘンリー
O. Henry
1862 - 1910
米国の作家。
ノースカロライナ州生まれ。
本名ウィリアム・シドニー・ポーター〈William Sydney Porter〉。
テキサス州に出て、様々な職業に就き、傍ら雑誌の発行や新聞に寄稿する等ジャーナリズムに関係していたが、1896年勤務していた銀行の公金横領で訴えられ、南米のホンデュラスに亡命。帰国後裁判を受け3年余り服役。この間短編小説を書き始め、出獄後ニューヨークで作家として活躍。1904年唯一の長編「キャベツと王さま」で文壇にデビュー。庶民の哀感とユーモアを織り交ぜ、意外な結末に物語を導く手法で、「賢者の贈物」「最後の一葉」(共に’05年)や、’07年「西部の心」、’08年「都会の声」等9編の短編集を発表。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報