オーツタイヤ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーツタイヤ」の意味・わかりやすい解説

オーツタイヤ

自動車タイヤメーカー。1944年,大日本紡績(現ユニチカ)と内外ゴムの出資により設立され,当初は航空機タイヤを生産していた。1962年に大津ゴム工業よりオーツタイヤに改称。1981年に住友ゴム工業と全面提携,以降同社が経営を担当。「ファルケン」ブランドを立ち上げて展開した。1988年に非タイヤ商品を専門に開発する事業本部を設立し,多角化への指向を明確にした。2000年11月第三者割当増資を実施,これを住友ゴム工業がすべて引き受けたことから,住友ゴム工業の子会社となった。2003年住友ゴム工業に吸収合併された。

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世界大百科事典(旧版)内のオーツタイヤの言及

【タイヤ】より

…38年からは原料の生ゴムが統制物資となり,タイヤ業界も戦時統制の時代を迎えた。敗戦までに,43年には東洋紡績がタイヤ製造を目的として多くの企業を買収して設立した東洋ゴム化工(現,東洋ゴム工業)が自動車用タイヤの本格的製造を始め,44年には大日本航空機タイヤ(現,オーツタイヤ)が大日本紡績(現,ユニチカ)の子会社として設立されている。 第2次世界大戦後は輸入生ゴムの統制のため原料不足に悩まされたが,その後のモータリゼーションの発達とともにタイヤの生産量は急増した。…

※「オーツタイヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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