カスール(英語表記)Kasūr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カスール」の意味・わかりやすい解説

カスール
Kasūr

パキスタン北東部,パンジャブ州,ラホール県にある都市。州都ラホールの南南東 50km,インドとの国境に接する地点に位置する。インド領アムリッツァルに通じる鉄道,および幹線道路があって,古くから東西パンジャブ地方を結ぶ交易中継地として繁栄。重要な軍事拠点の一つであり,ラホール-カラチ間の鉄道の主要駅となっている。住民の大半はムガル帝国終末期にインダス川東岸地区より移住してきたパターン族で,主として製革,革加工業などを営み,交易に従事してきた。いまでもパキスタン有数の皮革生産地域。人口 15万 5523 (1981) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android