世界大百科事典(旧版)内のカトルファージュ,A.deの言及
【新人】より
… 化石現生人類と認められた最初の人骨は,クロマニョン人である。1868年,フランスのクロマニョンの岩陰遺跡から,後期旧石器時代のオーリニャック文化の人工遺物を伴って発見された5体の人骨は,A.deカトルファージュらの研究によって現代人に類似する特徴をもつことが確認された。更新世に人類が生存していなかったと断定するキュビエ説がまだ広く信じられていた当時としては,カトルファージュらの結論はまさに画期的ということができるが,これに類似する人骨がその後,ヨーロッパ,西アジア,北アフリカの,オーリニャックおよびマドレーヌ文化期もしくはそれに並行する後期旧石器時代の遺跡から相次いで発見され,それらがすべて新人に帰属することが明らかにされている。…
※「カトルファージュ,A.de」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」