カニア,S.(読み)かにあ

世界大百科事典(旧版)内のカニア,S.の言及

【ポーランド】より

…これに基づき設立された自主独立労働組合〈連帯〉(略称NSZZ“Solidarność”)はたちまちのうちに950万の組合員を獲得し(委員長ワレサLech Wałęsa,1943‐ ),農民組合,学生連合,その他の自立的社会組織の成立を促した。他方,党側も第一書記のカニアStanisław Kania(1927‐ )を中心として党内自由選挙を実施するなど,体制刷新に努めたが,新しい状況に対応しえなかった。この結果権力の空白状態が生じ,81年12月すでに首相,党第一書記を兼任していた国防相ヤルゼルスキWojciech Jaruzelski(1923‐ )による戒厳令布告となった。…

【ポーランド統一労働者党】より

…70年にゴムルカの後を襲ったギエレクは外資に依存した積極的経済政策をとり,その成功によって党勢を拡大した(1980年7月党員数330万)が,後半に矛盾が表面化し,76年6月,80年8月の労働不安を招いた。80年にギエレクの後を継いだカニアStanisław Kania(1927‐ )は〈連帯〉運動によく対処できず,81年10月職業軍人のヤルゼルスキWojciech Jaruzelski(1923‐ )と交替した。1980年代にはしだいに保守派が排除され,改革志向を強めたが,党勢を回復することはできず,党員数が230万に減少した。…

※「カニア,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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