カピタン(ギリシア)(読み)かぴたん

世界大百科事典(旧版)内のカピタン(ギリシア)の言及

【ハイドゥク】より

… バルカンに数多く伝わるハイドゥク伝説によれば,生活の貧苦やトルコ人の暴虐に耐えかねて村を出た彼らは山地にこもって匪賊集団(たいてい10~80人程度)を形成した。彼らは不文律の厳しい掟にしたがい,頭目(セルビア語ではハランバシャharambaşa,ブルガリア語ではボイボダvoivoda,ギリシア語ではカピタンkápitanと呼ばれた)を選出し,新成員は入団の際に同志の誓いを立てた。彼らの活動が盛んになる17~18世紀にはスターラ・プラニナ山脈やロドピ山脈をはじめバルカンのほとんどすべての山々にハイドゥクの姿が見られ,キャラバンや旅行者を山道で襲ったり,ときには町へ侵入して代官や商人の館を襲撃したりした。…

※「カピタン(ギリシア)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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