カプチナー教会と皇帝墓所(読み)カプチナーきょうかいとこうていぼしょ

世界の観光地名がわかる事典 の解説

カプチナーきょうかいとこうていぼしょ【カプチナー教会と皇帝墓所】

オーストリアの首都ウィーンにある、ハプスブルク家歴代の王、皇帝とその家族が眠る墓所。同市街ノイアーマルクト広場にあるカプチン派修道会教会(Kapuzine Rkirche)の地下にある。この墓所には、マリア・テレジアの家庭教師のフックス伯爵夫人を例外として、1633年以降に死去した皇帝や家族145人の遺骸が安置されている。オーストリア大公マリア・テレジアとその夫で神聖ローマ皇帝フランツ1世を納めた棺の装飾の見事さは、他を圧倒しているといわれる。この棺にはバルタサー・フェルディナント・モル彫刻が施されている。なお、ここに1654~1878年までに葬られた人々の心臓は、別の場所のアウグスティーナ教会の特別地下室に安置されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android