カムイホプニレ(読み)かむいほぷにれ

世界大百科事典(旧版)内のカムイホプニレの言及

【アイヌ】より

…iは〈それ=霊的存在=神〉の意,omanteが〈行かしめる〉の意で,端的にいえば,イオマンテは霊的存在である特定の種類の主要な動物の神を他界=神の世界へと送り届ける儀礼を意味した。しかし,飼熊(とくに子熊)の神を送る儀礼のことを〈イオマンテ〉,山で狩りした〈キムンカムイkim‐un‐kamuy=山にいる神〉すなわち熊神を送る儀礼を〈カムイホプニレkamuy‐hopunire〉と呼んで区別する地方もあり,〈モシリコルカムイmosir‐kor‐kamuy〉または〈コタンコルカムイkotan‐kor‐kamuy=コタン(里)を守る神〉と言われるシマフクロウの神を送る儀礼のことを通例〈モシリコルカムイ・ホプニレmosir‐kor‐kamuy‐hopunire〉と言う地方なども知られている。また,クジラ送りの儀礼も〈イオマンテ〉と言われているが,多くの地方では〈レプンカムイrep‐un‐kamuy=沖にいる神〉と呼ばれるシャチ神が海の神々のうちもっとも重視されている。…

※「カムイホプニレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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