カモノハシ(植物)(読み)カモノハシ

百科事典マイペディア 「カモノハシ(植物)」の意味・わかりやすい解説

カモノハシ(植物)【カモノハシ】

本州〜九州の海岸砂地などにはえるイネ科多年草。茎は基部屈曲,分枝して束生し,高さ30〜60cm,節に毛はない。7〜11月に開花花穂は2本の直立する太い枝をもつが,それらは密着しているので1本の穂のように見える。小穂は長さ5〜6mm。日本全土の海浜に普通にはえるケカモノハシは,茎の節に毛があり,葉にも毛があることが多い。2片からなる花穂をカモくちばしにたとえてこの名がついた。

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