カモノハシ(鴨の嘴)(読み)カモノハシ(英語表記)Ischaemum crassipes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カモノハシ(鴨の嘴)」の意味・わかりやすい解説

カモノハシ(鴨の嘴)
カモノハシ
Ischaemum crassipes

イネ科多年草本州四国,九州の原野のやや荒れた土地海辺に自生する。茎は根もとでは横に倒れ,数本の枝が多少斜めに立上がる。高さ 40~60cm,葉鞘にわずかの毛があるほかは無毛。夏に,枝の先端にムギに似た穂をつける。穂の形が鴨の嘴に似ているのでこの名がつけられた。穂は黄褐色に熟して,各粒は離れて落ちる。海岸砂地には本種に似て大型で毛の多いケカモノハシ I. anthephoroidesがある。

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