カンタクジノ家(読み)カンタクジノけ(英語表記)Cantacuzino

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンタクジノ家」の意味・わかりやすい解説

カンタクジノ家
カンタクジノけ
Cantacuzino

ルーマニアの大貴族の家柄。ギリシア系。先祖はビザンチン帝国将軍で,皇帝輩出。なかでもヨハネス6世カンタクゼヌス (在位 1347~54) は著名。オスマン帝国支配下では官吏として活躍。 16~17世紀にモルドバ,ワラキア地方に定着。ワラキア公シェルバン (在位 1679~88) ,モルドバ公ドゥミトラシュク (在位 73~75,84~85) ,ワラキア公シュテファン (在位 1714~16) ,コンスタンチン (在位 1848~49) ,ルーマニア首相ゲオルゲ (在任 99~1900,04~07) らの政治家や,コンスタンチン (1650~1716) ,ヨアン (1863~1934) らの文人,科学者を多数輩出した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android