カンチョウ(贛州)地区(読み)カンチョウ(英語表記)Ganzhou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンチョウ(贛州)地区」の意味・わかりやすい解説

カンチョウ(贛州)〔地区〕
カンチョウ
Ganzhou

中国華東地方,チヤンシー (江西) 省南部の地区。カン (贛) 江の上流域を占め,東をウーイーシャン (武夷山) 山脈,南をチウリエンシャン (九連山) 山脈,西をナンリン (南嶺) 山地に囲まれた山地,丘陵地にある。行政中心地のカンチョウ市と 17県から成る。カン江の本流,支流に沿って,赤色砂岩におおわれた盆地が点在し,カンチョウ市などが立地。チウリエンシャン山脈,ターユイリン (大 庾嶺) 山脈にはタングステン埋蔵が多く,ターユイ (大余) ,ターチー (大吉) ,クイメイ,パンクー (盤古) などの鉱山がある。またシンクオ (興国) 県,ホイチャン (会昌) 県などには鉄鉱山がある。ホイチャン盆地などで岩塩鉱山の開発が進められている。カンチョウ盆地は古くからサトウキビの栽培地として知られ,製糖も盛ん。山地にはマツ類,スギ類,クスノキなどが繁茂し,用材,松やにを産する。人口 707万 4110 (1990) 。

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