カンバーランド高原(読み)カンバーランドこうげん(英語表記)Cumberland Plateau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンバーランド高原」の意味・わかりやすい解説

カンバーランド高原
カンバーランドこうげん
Cumberland Plateau

アメリカ合衆国の東部,アパラチア山系を構成する三大山地のなかで,最も西寄りにある高原。ウェストバージニア州からアラバマ州北部へかけて広がる。全長約 700km,幅約 60~80km。標高は 1000m前後が多い。南東斜面が急で,北西斜面はゆるやかである。表面は,薄い砂質の比較的肥沃土壌におおわれ,その下部はあらい砂岩で構成されている。最も高峻な部分は,ケンタッキー州東部からテネシー州北東部にかけて,約 220kmにわたって延びる山系で,カンバーランド高原の名前は,通常ここに使われる。この高原は石炭石灰岩,建設・装飾用の砂岩や,森林資源に恵まれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android