ガラパゴス[諸島](読み)ガラパゴス

百科事典マイペディア 「ガラパゴス[諸島]」の意味・わかりやすい解説

ガラパゴス[諸島]【ガラパゴス】

エクアドル本土の西方約1000km,太平洋上にある同国領の火山性諸島。正称コロン諸島。主島はイサベラ島,サンタ・クルス島。赤道直下にあるが,寒流の影響で涼しい。隔離の結果特有な動植物が多く,同島固有の種および亜種としてゾウガメ,ウミトカゲ,オオトカゲ,ガラパゴスペンギン,ダーウィンフィンチなどがある。1835年C.ダーウィンが訪れて動植物の研究を行い,《種の起原》執筆の大きな契機になった(《ビーグル号航海記》)。1978年と2001年世界自然遺産に登録。その後観光客などの環境の変化により保全が必要とされ,2007年に危機遺産リストに登録されたが,その後エクアドル政府の環境保護への取り組みが認められ2010年危機遺産リストから外れた。約8000km2。2万5124人(2010)。
→関連項目ウミイグアナ世界遺産条約

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