ガンコウラン科(読み)がんこうらんか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガンコウラン科」の意味・わかりやすい解説

ガンコウラン科
がんこうらんか
[学] Empetraceae

双子葉植物、合弁花類。常緑小低木。花は7、8枚の包葉に包まれて花被(かひ)を欠くか、3枚の萼片(がくへん)と3枚の花弁とがある。両性または単性。雄しべは3本で、2本のものもある。子房は上位で2~9室からなり、各室に1個の胚珠(はいしゅ)がある。液果。おもに北半球寒帯に分布し、3属10種ある。日本にはガンコウラン1種が野生する。花被を欠くか、花被のあるときは離生しているので、離弁花類として扱われることがあるが、葉の構造や胚乳のでき方はツツジ科によく似ているので、現在はツツジ目の一員として扱われる。

山崎 敬 2021年4月16日]

 APG分類ではツツジ科に統合された。

[編集部 2021年4月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のガンコウラン科の言及

【ガンコウラン】より

…高山のハイマツの下などにマット状に匍匐(ほふく)するガンコウラン科の小低木(イラスト)。和名は岩高蘭であるが,その意味は不明。…

※「ガンコウラン科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android