ガンシクロビル

デジタル大辞泉 「ガンシクロビル」の意味・読み・例文・類語

ガンシクロビル(ganciclovir)

サイトメガロウイルス感染治療薬。ウイルスに直接作用して、増殖を妨ぐ。→サイトメガロウイルス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガンシクロビル」の意味・わかりやすい解説

ガンシクロビル

CMV (サイトメガロウイルス) に効果のある薬剤。 CMVはヘルペスウイルス一種で,健康なときにはあまり活動しないが,癌治療時や臓器移植後のように生体の免疫機能が低下した状態になると活動を開始する。肺炎腸炎などを引起し重い症状となる。ガンシクロビルは CMVの DNA複製阻害作用をもちその増殖を抑えるが,副作用として白血球が減少することが知られている。副作用の治療には,顆粒球造血因子 (G-CSF) などとの併用が行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android