日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ガーランド(Hamlin Garland)がーらんどHamlin Garland(1860―1940) アメリカの小説家。ウィスコンシン州の開拓農民の子に生まれ、中部地方を転々としたのちボストンで苦学のすえ教員となったが、ハウェルズの影響下、彼自らベリティズムとよぶリアリズム文学の必要性を主張する一方、H・ジョージの単一課税論に共鳴し農民運動にも参加した。中西部の農村を描いた短編集『本街道』(1891)など数多くの作品があり、『中部辺境の娘』(1921)でピュリッツァー賞を受賞した。[井上謙治] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例