キアーロスクーロ木版画(読み)キアーロスクーロもくはんが(英語表記)chiaroscuro woodcut

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キアーロスクーロ木版画」の意味・わかりやすい解説

キアーロスクーロ木版画
キアーロスクーロもくはんが
chiaroscuro woodcut

極力,線を使用しないで,強い明暗階調により表現された単色版画で,普通2枚の版を使い,着色した紙に刷る。特に 16世紀のドイツにおいて盛んに制作され,ヘルドゥンケルと呼ばれている。最初作例は H.ブルクマイヤーのデザインした『マクシミリアン皇帝騎馬図』で 1508年にプリントされている。イタリアでは,ラファエロやパルミジアーノの絵を数多く版画にした U.ダ・カルピが発明したといわれる。 18世紀に再び用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android