キショウブ(黄菖蒲)(読み)キショウブ(英語表記)Iris pseudacorus; yellow flag; water flag

百科事典マイペディア 「キショウブ(黄菖蒲)」の意味・わかりやすい解説

キショウブ(黄菖蒲)【キショウブ】

ヨーロッパ〜西アジア原産のアヤメ科の多年草。1896年ごろ渡来し,今は各地の水辺湿地に繁殖している。葉は線形剣状。花茎は1mに達し,分枝する。5〜6月,茎頂や枝の先に径8〜10cmの黄色の花を2〜3花ずつつける。外花被片に帯紫色の脈の出るものもある。
→関連項目ハナショウブ(花菖蒲)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キショウブ(黄菖蒲)」の意味・わかりやすい解説

キショウブ(黄菖蒲)
キショウブ
Iris pseudacorus; yellow flag; water flag

アヤメ科の多年草。ヨーロッパ原産であるが,日本には明治年間に渡来し各地に栽培され,また逸出して各地の溝などに帰化状態になっている。葉は剣形,長さ 60cmに及ぶ。花茎は 1m内外で,黄色の外花被片3枚は大きく円形に近い。内花被3枚は小型,子房は三角形,花後多数の扁平な種子を含む。クリーム色八重咲きなどの園芸品種もある。

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