キルケニー(英語表記)Kilkenny

デジタル大辞泉 「キルケニー」の意味・読み・例文・類語

キルケニー(Kilkenny)

アイルランド南東部、キルケニー州の都市。同州の州都。ノア川沿いに位置する。ビール醸造が盛ん。中世には同国の中心都市として栄え、キルケニー城セントカニス大聖堂ブラックアビーをはじめとする歴史的建造物が数多く残る。哲学者ジョージ=バークリー生地

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改訂新版 世界大百科事典 「キルケニー」の意味・わかりやすい解説

キルケニー
Kilkenny

アイルランド共和国南東部,同名県の県都。人口2万0883(1981)。地名は,セント・ケニス(598没)の教会を意味するアイルランド語に由来する。1642年から49年までアイルランド人とアングロ・ノルマン人(イギリス系支配層)によるキルケニー同盟(別名カトリック同盟)が,カトリック信仰の自由と国王の下での自治を求めて,9回にわたって独立議会を開催したことで知られる。大麦,野菜などの豊かな農業地帯の中央に位置し,交通の要衝,農産物取引センターとして栄えており,また,黒大理石でも有名である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キルケニー」の意味・わかりやすい解説

キルケニー
きるけにー
Kilkenny

アイルランド共和国南部、キルケニー県の県都。人口8594(2002国勢調査速報値)。ノアー川がバロー川と合流する地点から40キロメートル上流に位置する古い町で、シュアー低地、ノアー低地の中心地。農業地帯にあって、牧畜、醸造、家具製造、衣料履き物、食品加工業が立地する。オッソリー司教区の所在地。セント・ケニス寺院、オルモンズ城など中世の建物が多く、哲学者バークリーの生地でもある。

米田 巌]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キルケニー」の意味・わかりやすい解説

キルケニー
Kilkenny

アイルランド東部,レンスター地方南西部,キルケニー県の県都。ダブリンの南西約 100kmにあり,ノア川にのぞむ。古くから農業地帯の中心地として栄えた市場町で,古代にはオソリー王国の首都。ノルマン時代にはアイルランド,イングランドからそれぞれ特許状を受ける2町区に分れていたが,1843年に合併。ダブリンその他の都市と鉄道,道路で結ばれている。人口 8513 (1991) 。

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