キンセンカ(金盞花)(読み)キンセンカ(英語表記)Calendula officinalis; pot marigold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キンセンカ(金盞花)」の意味・わかりやすい解説

キンセンカ(金盞花)
キンセンカ
Calendula officinalis; pot marigold

キク科一年草。南ヨーロッパ原産。葉は広楕円形または披針形で,直立した茎に互生する。茎はよく分枝し,頂部に橙黄色や鮮黄色の頭状花をつける。日本への渡来は嘉永年間 (1850年頃) とされ,大正時代から早春の切り花として利用されてきた。露地栽培が容易なため,花壇にも使われる。春の彼岸の供花としてよく用いられるため,仏花としての印象が強い。従来,頭状花の直径が 10cmに達する大輪八重咲き品種が好まれてきたが,最近では,直径3~4cmの半八重咲き品種や一重咲きの小輪品種も切り花として流通。それらはカレンデュラの属名で呼ばれることが多い。日当りと水はけのよい環境を好む。9月下旬に種をまく。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「キンセンカ(金盞花)」の意味・わかりやすい解説

キンセンカ(金盞花)【キンセンカ】

トウキンセンとも。南欧原産のキク科の秋まき一年草。高さ30cmくらいで,全体に軟毛があり,葉はへら状。高性や矮(わい)性の園芸品種があり,暖地栽培されたものが12〜3月に仏花,盛花用に出荷されるが,矮性品種は春の花壇や鉢植に向く。頭花は夜閉じ,黄,クリーム,だいだい色で,優秀品種の多くは八重で大輪。日本渡来は幕末

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android