キーロフ州(読み)キーロフ(英語表記)Kirov

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キーロフ州」の意味・わかりやすい解説

キーロフ〔州〕
キーロフ
Kirov

ロシア西部の州。州都キーロフ東ヨーロッパ平原東部にあり,ビャトカ川流域のほぼ全域を占める。ビャトカ川の広い谷と,北部のセーベルヌイエウバルイ丘陵,東部の上カマ丘陵などからなる。大部分が針葉樹林地帯に入り,泥炭地や湿地帯が広がる。林業が盛んで,製材,木材加工,家具,パルプなどの工業が発達するほか,機械,鉄・非鉄冶金,化学,食品などの工業がある。農業部門ではライムギカラスムギジャガイモなどの栽培が行なわれるが,発展した農業地帯ではなく,1930年代以降農村部からの人口流出が続いている。州内交通はキーロフを中心に延びる鉄道とハイウェーにより,ビャトカ川が水運に利用される。面積 12万800km2。人口 144万2935 (2006推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android