ギシギシ(羊蹄)(読み)ギシギシ(英語表記)Rumex japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギシギシ(羊蹄)」の意味・わかりやすい解説

ギシギシ(羊蹄)
ギシギシ
Rumex japonicus

タデ科の大型多年草。野原路傍のやや湿ったところに普通に生える。根は黄色で太い。茎は直立し,高さ 60~100cm。根ぎわから生える葉には長い柄があり葉身はスイバより大きく長楕円形,縁は波形にちぢれている。6月頃,枝先に総状花序をつけ多数の淡緑色の小花を開く。花が終ると内側の3個の萼が発達し,翼となって3稜のある痩果を包む。この翼の縁に微細な鋸歯があり,背面には楕円状の瘤がある。民間薬としては根をすりつぶして皮膚病に用いる。

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