ギリシア哲学史(年表)(読み)ぎりしあてつがくしねんぴょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギリシア哲学史(年表)」の意味・わかりやすい解説

ギリシア哲学史(年表)
ぎりしあてつがくしねんぴょう

前古典期(ソクラテス以前)


B.C.624ころ タレス生まれる(イオニア学派
B.C.610ころ アナクシマンドロス生まれる
B.C.585ころ アナクシメネス生まれる
B.C.570ころ ピタゴラス生まれる
B.C.565ころ クセノファネス生まれる
B.C.540ころ ヘラクレイトス生まれる
B.C.515ころ パルメニデス生まれる(エレア学派
B.C.500ころ アナクサゴラス生まれる
B.C.494 ミレトス、ペルシアにより破壊
B.C.492 ペルシア戦争(~B.C.479)。このころエンペドクレス生まれる
B.C.490ころ エレアのゼノン生まれる。同じころプロタゴラス生まれる(ソフィスト
B.C.484ころ ゴルギアス生まれる。同じころメリッソス生まれる
B.C.470ころ レウキッポス生まれる。同じころフィロラオス(ピタゴラス学派)生まれる
B.C.470/69 ソクラテス生まれる
B.C.460ころ ヒポクラテス(医術)生まれる
B.C.460ころ デモクリトス生まれる
B.C.455ころ アンティステネス生まれる(キニコス学派

古典期(アテネ時代)


B.C.450ころ メガラのエウクレイデス生まれる(メガラ学派
B.C.436 イソクラテス生まれる
B.C.435ころ アリスティッポス生まれる(キレネ学派
B.C.431 ペロポネソス戦争(~B.C.404)。このころクセノフォン生まれる
B.C.427 プラトン生まれる『ソクラテスの弁明』『パイドン』『饗宴』『国家』『法律』
B.C.408ころ エウドクソス生まれる
B.C.404ころ シノペのディオゲネス生まれる
B.C.399 ソクラテス刑死す
B.C.385ころ プラトン、シラクーザ行から帰り、ほどなくアテネ北西にアカデメイア創立
B.C.384 アリストテレス、スタギラに生まれる『自然学』『形而上学』『ニコマコス倫理学
B.C.360ころ ピロン(ピュロン)生まれる(懐疑派)
B.C.347 プラトン死し、スペウシッポスその跡を継ぐ(プラトン学派)
B.C.342/41 エピクロス生まれる(エピクロス学派)
B.C.339 スペウシッポス死し、クセノクラテス継ぐ
B.C.336 アレクサンドロス大王即位
B.C.335ころ キプロスのゼノン生まれる(ストア学派)
B.C.323 アレクサンドロス大王死し、ヘレニズムに入る(~B.C.30)

後期古代(ヘレニズム時代)


B.C.322 アリストテレス死し、テオフラストスその学園リケイオンを継ぐ(アリストテレス学派)
B.C.320ころ ティモン生まれる
B.C.3世紀前半 ユークリッドストイケイア幾何学原本)』著す。

B.C.287 アルキメデス生まれる「アルキメデスの原理」
B.C.270 アルケシラオス学頭となり、アカデメイア、懐疑論的傾向を強める
B.C.232ころ クリシッポス、ストア学派の学頭就任
B.C.214/213 カルネアデス生まれる
B.C.106 キケロ生まれる
B.C.87ころ アンティオコス古アカデメイアの復興を唱え、相前後してアイネシデモスは逆にピュロニズム(懐疑派)の徹底を求めて、ともにアカデメイアを去る
B.C.70ころ ロードスのアンドロニコス、アリストテレスの著作を修す
B.C.55ころ ルクレティウス『物の本質について』を著す

帝政ローマ期


B.C.27 アウグストゥス即位
B.C.20ころ アレクサンドリアのフィロン生まれる
B.C.4ころ 小セネカ生まれる
A.D.30ころ イエス・キリスト死す
46ころ プルタルコス生まれる『モラリア』
50ころ エピクテトス生まれる『語録』『提要』
64 皇帝ネロ、キリスト教弾圧開始
100ころ ユスティノス生まれる『護教論』
121 マルクス・アウレリウス生まれる『自省録』
150ころ アレクサンドリアのクレメンス生まれる。同じころプトレマイオス(天文学)活躍
160ころ テルトゥリアヌス生まれる
175 アンモニオス・サッカス生まれる
185ころ オリゲネス生まれる『神学原理』
200ころ セクストス・ホ・エンペイリコス『ピュロニズム綱要』を著す。同じころアフロディシアスのアレクサンドロス、アリストテレスの注解作業に取り組む
205 プロティノス生まれる(新プラトン学派)『エンネアデス』
232ころ ポルフィリオス生まれる『プロティノス伝』
250ころ このころまでにディオゲネス・ラエルティオス『著名な哲学者の生涯と学説』著す
263ころ エウセビウス生まれる(アリウス派司教)
295ころ アタナシウス生まれる『神の言の受肉』
313 ミラノ勅令(キリスト教公認)
325 第一回ニカイア公会議
329ころ ナジアンゾスのグレゴリオス生まれる
330ころ バシレイオス生まれる『エウノミオス駁論(ばくろん)』『聖霊について』
335ころ ニッサのグレゴリオス生まれる『大教理講話』『エウノミオス駁論(ばくろん)』
354 アウグスティヌス生まれる『告白録』『神の国』
375 ゲルマン民族大移動始まる
411ころ プロクロス生まれる『プラトン神学』
476 西ローマ帝国滅亡
480ころ ボエティウス生まれる『哲学の慰め』、アリストテレスのラテン語訳
500ころ シンプリキオス生まれる『アリストテレス註解』
529 勅令でアテネのアカデメイア閉鎖

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