クオ・ウァディス(読み)クオウァディス

百科事典マイペディア 「クオ・ウァディス」の意味・わかりやすい解説

クオ・ウァディス

シェンキエビチ小説。1896年発表。ローマ時代に材を取り,ネロの苛酷な迫害に耐え信仰を守りぬく初期キリスト教徒の姿を描いた。そこには,独立への苦難の道を歩む祖国ポーランドの運命が暗に重ね合わされている。題名は,ローマを去ろうとした使徒ペテロがアッピア街道上でキリストに〈主よ,いずこへ行きたもうQuo Vadis,Domine?〉と問いかけた言葉による。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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