クサノオウ(草の王)(読み)クサノオウ(英語表記)Chelidonium majus var. asiaticum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クサノオウ(草の王)」の意味・わかりやすい解説

クサノオウ(草の王)
クサノオウ
Chelidonium majus var. asiaticum

ケシ科越年草。東アジアの温帯に分布する。林下路傍に普通にみられる。茎は直立し多数の枝を出し,白い粉をふいたようになっている。茎を切ると黄色い液が出る。葉は羽状に裂け,裏面は白緑色でちぢれた細毛をもつことが多い。5~7月に,黄色い4弁の花を葉腋から出た枝の先端につける。花は数個固まって総状花序をなす。種子は長さ3~4cmの莢の中に多数生じ黒色である。有毒植物であるが,薬用とする。

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