クッシング病

栄養・生化学辞典 「クッシング病」の解説

クッシング病

 カッシング病ともいう.クッシング症候群を示す疾病の一つ.副腎皮質機能亢進によるグルココルチコイド分泌過剰症.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクッシング病の言及

【癌】より

… 癌がいろいろなホルモンを産生し,そのための症状が出る場合がある(このような癌を異所性ホルモン産生腫瘍という)。肺の小細胞癌は,しばしば副腎皮質ホルモンを出し,そのためクッシング病Cushing diseaseと同様な症状が現れたりする。癌の末期に全身状態が非常に衰えた場合を悪液質に陥ったという。…

【クッシング症候群】より

…副腎皮質から分泌されているコルチゾールの慢性の過剰状態が続いた場合に発症する疾患。脳下垂体腺腫から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に分泌される結果,副腎皮質からのコルチゾール分泌が増加するもの(クッシング病。アメリカのH.カッシング(1869‐1939)が初めて報告),副腎皮質に発生した腫瘍からコルチゾールが過剰に分泌されるもの,脳下垂体以外の腫瘍からACTHが分泌される結果,副腎からのコルチゾール分泌が増加するもの(異所性ACTH症候群)などの病型がある。…

※「クッシング病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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