クナクサの戦い(読み)クナクサのたたかい(英語表記)Battle of Cunaxa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クナクサの戦い」の意味・わかりやすい解説

クナクサの戦い
クナクサのたたかい
Battle of Cunaxa

前 401年アナトリアのサトラップ (州総督) キュロス (小)アケメネス朝ペルシアの王でキュロスの兄であるアルタクセルクセス2世との間で行われた戦い。クナクサはユーフラテス川左岸,バビロン北方に位置する。キュロスは約1万 3000のギリシア人傭兵を含む大軍を集めてサルディスを出発。ギリシア人傭兵の活躍により,当初は圧勝し,キュロス自身も 600の騎兵を率いて善戦したが,戦死。そのためキュロス側は,総くずれとなり,約1万のギリシア人傭兵はのちの歴史家クセノフォンの指導下に黒海岸にまで苦難撤退をした。 (→アナバシス )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android