日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 クヌーセン(Jacob Christian Knudsen)くぬーせんJacob Christian Knudsen(1858―1917) デンマークの作家。神学を修め、しばらく国民高等学校の教師や牧師をしたが、のち小説に転じて農民の社会的、宗教的苦闘をおもに描いた。処女作『老牧師』(1899)は多くの版を重ね劇化もされた。その後作品はかなり多いが、『発酵―澄明化』(1902)、『心』(1903)、『不安―勇気』(1912~14。のちに『マルチン・ルーテル』と改題)、彼の作家としての立場を書いた『人生哲学』(1907)などが代表作とみられる。[山室 静] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例