クメールルージュ(英語表記)Khmer Rouge

翻訳|Khmer Rouge

デジタル大辞泉 「クメールルージュ」の意味・読み・例文・類語

クメール‐ルージュ(Khmer Rouge)

赤いクメールカンボジア人)の意》カンボジアの反政府組織。特に、ポル=ポト中心とする共産ゲリラ組織。1976年民主カンボジア政府を発足反対派を大量虐殺する極端な共産主義革命を行った。ポル=ポト死去後は衰微消滅

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精選版 日本国語大辞典 「クメールルージュ」の意味・読み・例文・類語

クメール‐ルージュ

〘名〙 (Khmer Rouge) (赤いクメール(=カンボジア人)の意) カンボジアの共産ゲリラ組織。一九九八年四月のポル=ポト元首相の死去により衰微、消滅。

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改訂新版 世界大百科事典 「クメールルージュ」の意味・わかりやすい解説

クメール・ルージュ
Khmer Rouge

フランス語で〈赤いクメール(の人たち)〉の意味。反仏容共派から共産党までのカンボジアの左翼総称。狭義にはカンボジア共産党を指す。ベトミン系のクメール抵抗派の流れをくむ人民党は,その一部が1960年結成のサンクム(人民社会主義共同体)に参画し,サンクム左派を形成したが,サンクムを指導するシアヌークに弾圧され,67年から地下活動に入った。70年にロンノルによるクーデタでシアヌークが解任されると,直ちにシアヌークと結んでカンプチア民族統一戦線を結成し,国内闘争を展開,75年に首都プノンペンに入城した。しかし,この闘争を通じて形成された主流のポルポト派と反主流のヘンサムリン派などとの対立が表面化した。前者は文化大革命の影響を受けた親中国派で,76年成立の民主カンボジアの主導権を握った。現在はキューサンファンが代わってゲリラ活動を行っている。後者は79年にカンボジア人民共和国を樹立した親ベトナムの現政権である。
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