世界大百科事典(旧版)内のクラン(動物)の言及
【ハイエナ】より
…他のハイエナではこのようなことがない。平原にクランclanと呼ぶ血縁集団で一定のなわばりを形成してくらし,地域によってはクランはよく発達しており,80頭が30km2を占有していた例も知られるが,ふつうは単独か2~10頭の群れに分かれて生活している。ふつう雌のほうが雄よりわずかに体が大きく,クランの中でも雌が優位で,リーダーも雌である。…
【マントヒヒ】より
…雄は成長すると自分の生まれた単雄集団を出て,他の単雄集団から子どもの雌を連れ出して育てたり,おとなの雌を奪ったりして自分の単雄集団をつくる。 近年,バンドがいくつかのクランclanと呼ばれる下部組織に分かれ,同一クランに属する雄どうしが比較的頻繁に行動をともにすることや,クランやバンドを超えて移籍するのが主として雌であり,他のオナガザル科の種に見られるような母系的社会構造が見られないことなどが報告されている。ヒヒ【古市 剛史】。…
※「クラン(動物)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」