クラーク,F.W.(読み)くらーく

世界大百科事典(旧版)内のクラーク,F.W.の言及

【化学】より

… 化学の多様化の例として地球化学,宇宙化学の例を挙げることができる。〈地球化学〉という語はすでに1838年C.F.シェーンバインによって用いられたが,19世紀末から20世紀初めにかけてのクラークFrank Wigglesworth Clarke(1847‐1931)は,地殻中の元素の量の標準値を求めた(クラーク数)。クラークの分析化学的手法に加えて,20世紀初めからはX線結晶解析が鉱物の構造解析に威力を発揮し,V.M.ゴルトシュミットを中心として,地球化学は一つの学問として発達した。…

【クラーク数】より

…1924年,クラークF.W.ClarkeとワシントンH.S.Washingtonによって推定された〈地表下10マイル(約16km)までの地球表層の元素存在度を重量%で表した数値〉。彼らは,火成岩5159個の分析値の単純平均を岩石圏(93.06%)の化学組成とし,海水(6.91%)と大気(0.03%)の組成も加えて,元素存在度を計算した。…

【地球】より

… 地殻は,地球全体の質量の0.4%を担っているにすぎないが,その平均化学組成は,地表岩石の多くの分析値をまとめて,古くから推定されてきた。そのなかでも,1924年にクラークF.W.Clarkeが発表した値が有名であり,〈クラーク数〉と呼ばれている。その後多くの化学組成が発表されており,今日では〈クラーク数〉は歴史的な重要性をもつにすぎない。…

※「クラーク,F.W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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