クリアカン(英語表記)Culiacán

デジタル大辞泉 「クリアカン」の意味・読み・例文・類語

クリアカン(Culiacán)

メキシコ西部シナロア州都市。同州の州都太平洋に注ぐクリアカン川の下流部に位置する。16世紀にスペイン人征服者グスマン建設イエズス会布教拠点を置いた。ダム建設に伴い、灌漑かんがい農業が盛んになり、その中心地として発展した。

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改訂新版 世界大百科事典 「クリアカン」の意味・わかりやすい解説

クリアカン
Culiacán

メキシコの太平洋岸北部,シナロア州の州都。人口58万4280(2003)。クリアカン川流域の野菜(トマト生産は全国1位),サトウキビ(全国2位),綿花栽培,牧畜を中心とした肥沃な農業地域の中核都市。1531年にヌーニョ・デ・グスマンによって建設された。16世紀末にイエズス会が布教を開始し,北部征服の基地となった。サナロア・ダム(市の西部)建設など灌漑施設の整備とともに近代的農業地域の中心として発展した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリアカン」の意味・わかりやすい解説

クリアカン
Culiacán

正式名称はクリアカンロサレス Culiacán Rosales。メキシコ西部,シナロア州の州都。グアダラハラ北西約 650km,西マドレ山脈西麓の海岸平野にあり,クリアカン川にのぞむ。 1531年建設の古い町で,植民地時代初期にはスペイン遠征隊の基地として重要な役割を果した。現在は灌漑農業地帯の商工業中心地で,トウモロコシ,サトウキビ,タバコ果実,野菜などを集散,加工する。シナロア自治大学 (1941) 所在地。アメリカ合衆国との国境の町ノガレスからメキシコ市へ通じる幹線道路,鉄道が通る。人口 60万 2114 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クリアカン」の意味・わかりやすい解説

クリアカン
くりあかん
Culiacán

メキシコ西部の都市。シナロア州の州都。クリアカン川下流沿岸の標高52メートルに位置し、暑熱の地として知られる。人口54万0823(2000)。周辺はウマヤ、サナロア両ダムの完成により灌漑(かんがい)水路の開けた農村地帯で、クリアカンはその商業中心地として発達。南方225キロメートルに漁港マサトランがある。西方のカリフォルニア湾沿岸は低湿地で潟湖(せきこ)が多く、開発が遅れている。

[高木秀樹]

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百科事典マイペディア 「クリアカン」の意味・わかりやすい解説

クリアカン

メキシコ北西部,シナロア州の州都。クリアカン川に臨み,サナロア・ダムの建設によって灌漑(かんがい)が行われ,近代的農業地帯の中心都市として発展。16世紀末にイエズス会の布教地として建設された。67万5773人(2010)。

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