クリミア[自治共和国](読み)くりみあ

世界大百科事典(旧版)内のクリミア[自治共和国]の言及

【タタール】より

… ヨーロッパの最東部にあって,タタールともっとも交渉の深かったロシアの歴史に即していえば,タタールはまずトルコ語系統の諸族であって,10世紀に,先住民のフィン・ウゴル語系の諸族とともに,ボルガ・カマ川流域のブルガール国をつくった人々として知られている。キプチャク・ハーン国が解体した15~16世紀には,カザン,アストラハン,クリミア,シベリアなど,南ロシアからシベリアにかけて,いくつかのタタールの国家が誕生し,それぞれ異なるタタール人の民族体も現れてきた。このうちのカザン・ハーン国は,15世紀前半に,それまでのボルガ・カマのブルガール国にかわってその地域と住民を支配するようになった国家で,その領域には,カザン・タタールを中心に,バシキール,チュバシ,マリ,モルドバ,ウドムルトなどの諸民族体が派生した。…

※「クリミア[自治共和国]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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