クルガンチュベ州(読み)クルガンチュベ(英語表記)Kurgan-Tyube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルガンチュベ州」の意味・わかりやすい解説

クルガンチュベ〔州〕
クルガンチュベ
Kurgan-Tyube

タジキスタン南西部の州。 1977年新設された。州都クルガンチュベ。西はウズベキスタンと接し,南はアムダリアとピャンジ川をへだててアフガニスタンと相対する。バフシ川の下流域を占める州で,同川が州中央部を北東から南西へ貫流,国境でピャンジ川と合流し,これより下流がアムダリア本流となる。西のババタグ,東のバフシ両山脈にはさまれて位置し,北方ギッサール山脈により寒気団の南下がさえぎられるため,冬季温暖である。主産業は農業で,綿花ブドウなどの栽培や園芸,カラクール種のヒツジの飼育などを行う。工業部門は食品,化学 (肥料) ,機械などが中心。南東部では石油,天然ガスの採取が行われる。首都ドゥシャンベから南下する鉄道が州を縦断する。面積1万 2600km2。人口 111万 3500 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android