世界大百科事典(旧版)内のクレッター・シューズの言及
【登山靴】より
…ハイキングなどに用いられる軽登山靴(例としてキャラバン・シューズ)は布または革製の軟底靴が多く,一般登山用には牛皮でイタリアのビブラム社などに代表される滑り止めのパターンをもつゴム底靴が多く用いられる。また岩登り専用靴はクレッター・シューズと呼ばれ,ヨーロッパではフェルト底も用いられるが,日本では雨が多いため用いられず,靴幅が狭くフリクション効果を考えて側面にもラバーをはった,ゴム底で軟底の靴が考案されている。厳冬期や海外遠征用には保温効果を考えてインナー・ソールのある2重,3重構造の靴が考案されている。…
【ロッククライミング】より
…クライマーは,普通,岩登りに適した服装の上に,墜落時の衝撃を分散緩和させるためのボディハーネス(登攀用ベルト)を着け,頭部を保護するためのヘルメットをかぶる。冬の登攀には堅牢で保温性のある登山靴が用いられるが,無雪期には,軽量で摩擦性の高い柔軟な底をもつクレッターシューズ(岩登り靴)を使う例が多く,また,簡便なトレーニングシューズを用いる者もある。 パーティを組んだ2人または3人のクライマーは,墜落の危険を避けるためにザイルSeil(登攀用ロープ)を両端部で互いに自分のボディハーネスに連結(アンザイレン)し,交替で登攀するパートナーを確保(ビレーbelayまたはジッヘルSicher)しあいながら前進する隔時登攀(スタカートクライミングstaccato‐climbing)を行うのが普通である。…
※「クレッター・シューズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」