クロバイ(黒灰)(読み)クロバイ(英語表記)Symplocos prunifolia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロバイ(黒灰)」の意味・わかりやすい解説

クロバイ(黒灰)
クロバイ
Symplocos prunifolia

ハイノキ科の常緑高木。南関東以西の暖地照葉樹林に生じる。高さ3~10mでときに胸高直径 30cmもの大木となる。樹皮は淡黒褐色で皮目がある。葉は1~2cmの柄で互生し,長さ3~7cmの細長い楕円形で先端は尾状に伸びる。縁には低い鋸歯が並び,葉質は厚く硬い。初夏の頃,前年枝の基部の葉腋から花穂を伸ばし,多数の白花を総状につける。花柄は短く,花は径 1cm弱で梅花状,花冠は5裂して平開し,多数のおしべがある。果実卵形核果で黒く熟す。この葉の汁を黄色染料に用いた。

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