クーロンの土圧公式(英語表記)Coulomb's formula

法則の辞典 「クーロンの土圧公式」の解説

クーロンの土圧公式【Coulomb's formula】

1773年にクーロン(C. A. de Coulomb)が発表した,擁壁体に働く粉体の圧力を求めるための公式.垂直に立てた断面梯形の擁壁の面に作用する力を,擁壁面と粉体(土)の滑り面とに挟まれたくさび状の部分からの寄与として計算できる.そのために別名を「土楔の定理」ともいう.クーロンの法則(土圧工学)*,あるいはクーロンの土圧方程式*と記してあるテキスト類も少なくない.

擁壁体を倒そうとする限界土圧力 P と,くさび形の土の重量 G による下向きの力 W,滑り面の反力 R とが力の三角形をなして釣り合う.これをもとに,主動土圧力や受動土圧力を求めることができる.

土留め壁などの裏ごめ土が平面滑り面に沿って破壊するときの壁面土圧を「クーロン土圧」という.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android