ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グェルチーノ」の意味・わかりやすい解説
グェルチーノ
Guercino
[没]1666.12.22. ボローニャ
イタリアの画家。本名 Giovanni Francesco Barbieri。通称のグェルチーノは「斜視」の意。 L.カラッチ,M.カラバッジオ,V.ティツィアーノらの影響を受け,これらを融合して独自の画風を確立。 1621~23年ローマで活躍し,カジノ・ルドビージのフレスコ天井画『オーロラ』はバロック絵画の精華の一つ。晩年ボローニャに定住。 G.レニの影響を受け,42年彼の死後は構想,技法ともレニの模倣に陥り,作品は凡庸化した。ほかに『聖ペトロニラの埋葬』 (1621,ローマ,カピトリーニ美術館) ,『マルスとビーナスとアモール』 (34,モデナ,エステンセ・ギャラリー) 。
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