グエン・ニャク(読み)ぐえんにゃく

世界大百科事典(旧版)内のグエン・ニャクの言及

【グエン・フエ】より

…2人の兄とともに1771年クイニョン(帰仁)近郊のタイソンにグエン(阮)姓を名のって蜂起,封建領主グエン氏に対する地主や農民の不満を背景に大規模な農民戦争を起こした。77年北方の領主チン(鄭)氏と結んでグエン氏を滅ぼした後,長兄グエン・ニャク(阮岳)の命を受けて北上し,短時日の間にソンコイ川(紅河)流域を占領,86年にはチン氏を滅ぼしてレ朝の顕宗に入朝,その公主を降嫁させて政権を握り,タイソン党革命軍による国土統一を果たした。顕宗没後を継いだ愍帝が87年,タイソン党政権を覆すために清国の乾隆帝に援助を要請し,清国軍のハノイ侵攻が行われると,グエン・フエは自ら皇帝に即位,光中と改元,救国義軍を組織して抗戦し,89年に清国軍を国外に撃退した。…

※「グエン・ニャク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android