グディニャ(英語表記)Gdynia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グディニャ」の意味・わかりやすい解説

グディニャ
Gdynia

ポーランド北部,ポモルスキェ県の港湾都市。ドイツ語ではグディンガン Gdingen。バルト海グダニスク湾に面し,グダニスク北西に位置する。 13世紀にはすでに史料に名がみられるが,20世紀初めまでは小漁村にすぎなかった。 1922年に港の建設が開始され急速に発展。巨大な冷凍倉庫,食用油製造工場,造船所,鉄道引き込み線などをもつ大港湾都市となった。第2次世界大戦中ドイツの海軍基地として利用され,大部分の港湾設備が破壊されたが,戦後の復興は著しく,グダニスクソポトとともに「3都市」 Trójmiastoとして統一された港湾行政下に置かれ,ポーランドの海軍基地ともなっている。港の大きさはシュチェチンに次いでポーランド第2位。おもに石炭木材,砂糖を輸出,鉄鉱石,食料品を輸入。海軍学校,海洋漁業研究所,博物館,劇場などがある。人口 25万 3458 (2002) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「グディニャ」の意味・わかりやすい解説

グディニャ
Gdynia

ポーランド北部,バルト海に面する港湾都市。人口25万3651(2004)。グダンスクの北15kmにあり,中間のソポトと3市の市街地がベルト状に連なっている。1920年までは人口1300人の小さな漁村にすぎなかったが,ポーランドがドイツ支配下のダンチヒ(現,グダンスク)に対抗するため建設した新しい都市で,海洋関係研究機関,海軍基地をもち,ポーランド有数の港湾に発展している。造船・機械・食品工業がある。
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百科事典マイペディア 「グディニャ」の意味・わかりやすい解説

グディニャ

ポーランド北部,バルト海のグダンスク湾岸の港湾都市。グダンスク北西方15kmにあり,軍港を兼ねる。造船・機械・食品工業などが行われ,商船学校,漁業・海洋生物研究所がある。第1次大戦後ドイツ支配下のダンツィヒ(グダンスク)に対抗してポーランドが港湾施設を整備し,小漁村から1937年には8万4000人の都市となった。1939年―1945年はドイツ領。現在,グダンスクソポトと市街地が連なる。24万9100人(2011)。

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