グリコーゲンホスホリラーゼ

栄養・生化学辞典 の解説

グリコーゲンホスホリラーゼ

 [EC2.4.1.1.].単にホスホリラーゼともいう.グリコーゲンを加リン酸分解してグルコース1-リン酸にする反応を触媒する酵素リン酸エステル化されると活性型になる.血糖が低下するとグルカゴンエピネフリンなどの作用により,Aキナーゼ系の信号経路が活性化されその刺激によってリン酸エステル化される.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグリコーゲンホスホリラーゼの言及

【酵素】より

…アロステリック効果に加えて,もう一つの重要な調節が,酵素による酵素タンパク質の修飾によって行われている。 筋肉のグリコーゲンホスホリラーゼは分子量約10万のサブユニット2個からなるb型と,そのほぼ2倍の分子量としてサブユニット4個からなるa型の2種類が知られている。しかしながら,b型の会合体がそのままa型に相当するのではなく,各サブユニットの特定のセリン残基にオルトリン酸がエステル結合でくっついた形をとっている。…

【ホスホリラーゼ】より

…反応は可逆的で,多糖類やヌクレオシドの合成および分解に関与し,多くの生物に存在する。デンプン(澱粉)ホスホリラーゼや,動物の肝臓,筋肉に存在するグリコーゲンホスホリラーゼは,ともにα‐1,4グリコシド結合を加リン酸分解する。ヌクレオシドを加リン酸分解するものとしては,ヌクレオシドホスホリラーゼがあり,核酸や補酵素の代謝に関与する。…

※「グリコーゲンホスホリラーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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