グリーン・マウンテン・ボーイズ(英語表記)Green Mountain Boys

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グリーン・マウンテン・ボーイズ
Green Mountain Boys

1760年代後半以降,ニューヨークの大土地所有者,土地投機業者,植民地総督らに対する闘争を展開したアメリカ,バーモント地方の農民集団。バーモント地方に位置するアパラチア山脈支脈の山地はグリーン・マウンテンと呼ばれ,バーモントの別称となっている。 67年ニューハンプシャー交付地の譲与と所有をめぐって表面化した争いから,既住農民たちは,70年頃までに,E.アレン,R.コクランらを指導者に組織をつくり,自治的な武装実力闘争を続け,愛国派として独立戦争でもタイコンデロガ要塞襲撃などに活躍した。

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世界大百科事典(旧版)内のグリーン・マウンテン・ボーイズの言及

【アレン】より

…アメリカ独立戦争の伝説的英雄。1775年バーモントの民兵組織グリーン・マウンテン・ボーイズを率いてニューヨーク北部のタイコンデローガ砦を急襲,これを占領し,緒戦の勝利をかざったものとして英雄視される。同年モントリオールの戦でイギリス軍の捕虜となり,ロンドンに送られるが,過酷な取扱いに反抗したことでも有名。…

【ベニントン】より

…紙製品,電子部品,家具,自動車用バッテリーなどが主要工業製品。アメリカ独立革命のとき,アメリカ軍の兵站(へいたん)部があり,1777年8月14~16日に,ここを攻略しようとしたイギリス軍の部隊がバーモントの民兵組織グリーン・マウンテン・ボーイズを含むアメリカ軍に敗北したところとして知られている。1761年に定住が始まり,1849年に町となった。…

※「グリーン・マウンテン・ボーイズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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