グレーゾーン解消制度(読み)ぐれーぞーんかいしょうせいど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グレーゾーン解消制度」の意味・わかりやすい解説

グレーゾーン解消制度
ぐれーぞーんかいしょうせいど

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整して、原則1か月で規制に該当するかどうかの回答を得られる。経済産業省には、2015年3月までに34の民間事業者から計32件の申請があり、28事業者の26件について回答があった(6件は検討中)。それにより、ドラッグストアでの簡易血液検査や、自動停止装置がついた車の車検が、関係法令などの規制に抵触しないとされた。なおグレーゾーン解消制度と、企業ごとに規制の適用除外を認める企業実証特例制度をあわせて、ミニ規制緩和という。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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